履歴書と外国語
英語(または外国語)が使えるかどうか、結構な頻度で履歴書に求められるようになってきているかと思います。というか大卒以上ならなんとかできて当たり前、という時代に入っており、ちょっとあわてています。
最近、日本に提出する書類を記入するに当たり、この記入欄があり「ああ〜またこの問題か」と
うんざりしていました。就活から国民としての書類までこれまで何度となくこの質問が与えられてきましたが、未だにどう記入すべきかまったくわからないからです。
基本的に、書類の中には
・初級(日常会話など)
・ビジネス
・ネイティブレベル
と、
・あいさつ程度
・日常会話程度
・どのような場合でももんだいない
この2つの形式で、いずれかに◯をせよ、というパターンが多いのですが、どれに◯をするのが適切なのかまったくわかりません。
まず、日常会話というのが、「パンをひとつください」「私は牛乳は飲めません、アレルギーがあります」このレベルを指すなら、あまりにも低レベルというか、会話ではなく、最低限の希望を告げる旅行者としての会話だと思います。
日常会話は、例えば、日常で「今日はいい天気ですよね、けど北の方はものすごく荒れてるそうですよ、低気圧がすごくて」とか、「昨日のニュース見た?〜〜が✕✕の罪で捕まったやつ。あれさやばくない?」とかの会話が私にとっての日常会話の範囲です。
そしてビジネス会話というカテゴリ自体意味不明。「本来1,2億円の商品を9千996万円で売った、純粋な損額はいくらになり、これはユーロ換算でいえばいくら」など、日常会話ではあまり扱わない大きな単位の数字を扱えれば良いということでしょうか。
あいさつ程度、と日常会話程度、の間の差がすごいです。
それと、別の観点から行くと、たとえば私の場合、本棚の1/3は英書、仕事で使うメールの半分は英語(半分はフランス語)という状況でしたがですが、話すのはだめで、旅先の外国人とそこそこ話すくらいが精一杯ですし、聞き取りになると例えば電車内で重大事故があったらアナウンス理解なんか全然不可能ですぐ死ぬことまちがいないです。
この場合、日常会話レベルとはまったくいえないので総合して「初級」に毎回チェックを入れるわけですが、なんか違う気もするなあと思わなくもありません。
ここで比較していただきたいのは、フランスでの一般的な語学能力を表記するときの例です。
↓これは滞在許可証を得るときに提出した書類の記載例です;
langue:
--------------- □ parlé □ lu □ écrit
--------------- □ parlé □ lu □ écrit
--------------- □ parlé □ lu □ écrit
(parlé:話す lu:読む écrit:書く )
私の場合は、こう記入することになります。
langue:
japonais ☑parlé ☑lu ☑ écrit
français ☑parlé ☑lu ☑ écrit
anglais □parlé ☑lu ☑ écrit
(anglais=英語のこと)
さらにそれぞれのチェック欄のとこに目盛りがあり、自分のレベルにあわせて星の数を選んだりするようになってるものもよく見かけます。
私も当然、母国語の日本語とあとから学んだフランス語では、同じ「読み書き話す」項目にチェックがついてるといっても両者のレベルにはかなりの差があります。から、当然提示したい項目ですし相手も知りたいに決まっています。
この記入方法は外国語あるいは母国語レベルを知るという意味で、より的確かと思います。
もう少し日本でも外国人というものがさらになれば、現行の記入方法を変えてくれるようになるのかな、と期待しています。