Salsifi
急に寒くなりました。何日か前には、大雪で道路封鎖されている地区があり、
さらにイルドフランスでも雪が降ったそうで驚いています。(深夜Seine et Marne で1〜3センチメートルの積雪とのこと)こんな時期にもう降るなんて。珍しすぎて、思わずアプリを開いて記念にスクリーンショットを撮りました。
この細長い棒。
サルシフィ。西洋ごぼうです。
ようやく初めて見つけられました。初めて存在を知ったのは、パースニップやホースラディッシュと共に、多分子供の時に読んだなんらかのイギリスの小説だったと思います。その後パースニップとホースラディッシュは早々に日本でも見つかったのですが、サルサフィだけは謎の食材として頭の中に刻みこまれていました。
おそらくパリでもよくよく探せば見つかるかとは思いますが、私の場合はパリにいた頃はスーパーから個人商店から日曜のマルシェとどこをまわっても見つけられずずっと気になっていましたが、ここに引っ越してきて初めての秋、すぐにスーパーで見つかりました。
ちょっと高かったのと、どんな味かよくわからなかったので、おっかなびっくりでとりあえず一本だけ買ってみました。
切った感じからいうと、処理の仕方や切る感触など全くゴボウと変わりないです。
キク科の花に触ったことがある方はよく通じると思いますが、若干手にベトベトクキクキする感じの汁がつきますが、洗うとすぐ取れるし、「ベッタベタで洗いながらでないとかなわん!!」というようなことは特にないです。
(ただ、剥いた身より剥いだ皮のほうは飛び散るとめんどくさいので 新聞紙等の上でやるほうが良いです)
(きんぴら用に切られたサルシフィ) 酢水に漬けてアク抜きしようと準備してましたが不要でした。この写真は、切ってから10分後に撮ったものですが、白いままなのが伝わるかと思います。 炒めていたときの写真です。 ゴマを絡める前にちょっと味見してみたところ、ゴボウとは全然違う味わいでした。まず固い繊維質!!野菜食べてます!!て感じではないし、香りは柔らかく、ホクホクのゆで栗とかのほうがだいぶ近いです。ものすごくおいしいですが、香りが飛ばないようにあまり強い味付けしないほうがいいなあと思いました。きんぴらにしたので炒めたゴマや焦がしたしょうゆの風味のほうが勝ってしまいました。ゴボウ的な味という点では、キクイモのほうが大いに抜きん出ています。 今度はたぶん、たくさんゴロッと切ったのを chair de saucisse とか牛ひき肉でつくったミートボールといっしょに火を通すとか、ハムとアンディーブで巻いてソテーするとかそういう洋風の味でいってみようとおもいます。栗とあわせてバター炊き込みご飯にするのもいいかな? また買いたい野菜です。スーパーじゃなくて朝市で売ってくれるとうれしいなあ。