海のロランティーヌ

南フランスの美しい風景、レシピ、それからフランスの今…

Salsifis vs grande bardane

サルシフィの記録に夢中になりすぎてハロウィンをすっぽかしてしまってました。にもかかわらず懲りずにサルシフィのことを考えています。理由はこちらです。

 

 

https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Grande_bardane

 

日本でサルシフィの訳は「西洋ゴボウ」となっていますが、サルシフィの味を知った今、実際に 西洋のゴボウという呼称によりふさわしいのは、この Grande bardane ではないかと想像しています。

 

また、このウィキペディアのページには、よく日本で聞いた「ゴボウを食べるのは日本人だけ!」というのと噛み合わない記述が散見される(この野菜はメディカルハーブであると同時に野菜でもある、中世ヨーロッパで広く栽培されていた、ソテーやグラタンで食べる、あるいは焙煎してコーヒーに…など)点がさらに興味を引きます。

 

問題は、このgrande bardane は、流通に乗らない、忘れられた野菜扱いされている点です。

どうやら田舎に住んでいる、自然の恩恵を知り尽くした人が春に野原に探しに行くような、つくしとかキノコ狩り的な感覚で趣味的に食べられている存在のようで、気軽に買って試せるといったものではないようで、歯がゆい思いをしています。ゴボウをとにかく毎日消費する家庭で育った私は、これが豊富に生えている野原な近くに引っ越すべきだと思います。

 

なんで私は今こんなにゴボウに夢中になってしまっているのか……




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