イスラム教はフランスの国教になるか
このニュースを数日前に見かけて非常に関心を持っています。一番関心がある部分としては、イスラム教をフランスの第二の国民的宗教と認め、経済的に支援するかどうかを決めるという点です。
この la loi de 1905 は政教分離法というもので、フランスの共和国としての重大な柱であり色であり、現在のフランスをフランス足らしめたものなのですが、それを変更しようという考え方がでてきているというニュースです。
私は個人的にはライシテにはあまり興味がないというか、そもそも個々がお互いを尊重するために控えめにする、という精神的前提がある日本のような性格の国ではすごく威力を発揮するだろうなあとは思うのですが、フランス人の性格にはあまりあってないように思います。もちろん考え方のひとつとしてライシテはとても崇高な理念がありすばらしいとは思いますが、長い歴史の中でキリスト教が教えている愛の概念、高潔な人格であるべきという軛を以て繋ぎ止められていた伝統的なフランス的善人、慎み深い思いやりや高貴な人間性が消滅していき、社会経済的な問題とともに、フランス的な悪い面、しみったれた拝金主義がじわじわと漏れ出してきているのは非常に残念です。
フランスではなにか立ち止まって精神的な振る舞い方を振りかえれるようなチャンスが少ない気がします。
もう一つのニュース、「睡眠薬大国フランス」のニュースを見ながら考えていました。
