海のロランティーヌ

南フランスの美しい風景、レシピ、それからフランスの今…

Le gâteau à l’ananas

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おばあちゃんが作ってくれたパイナップルのケーキ

 

ものすごく大きなケーキ型です。26cm。おばあちゃんが今作れる唯一のレシピ(昔は他にも色々作っていたそうですが、最愛のおじいちゃんが亡くなってからすべて封印した)だそうです。
 
キャラメリゼされた、という不自然な文(二重受動型……?)しか浮かばないので困りますが、色々考えても知恵不足で他にいいようが思いつきません。キャラメリゼされたパイナップルがおごった甘みを出すので、ふわふわなスポンジと相まっておいしいです。
このタイプのケーキ、昔訪ねたノルマンディーのおばちゃまがりんごで作ってくれたことがありました。気取ったところのない、かといって無愛想な見た目ではない優しい感じ。フランスの家庭の味と思っています。
 
このお菓子のおかげでImbibé という単語を知りました。水分を含んでしっとりとしていること。absorbéとは違う。
 
お茶は、出立の際に母が持たせてくれた東方美人茶です。わざわざ旅先で買ってきてくれた高価な茶葉だったのに、一緒に飲むことができなかった。せめてここぞという時に飲もうとおもって、今日にしました。



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