タルト・タタンのタルト生地の作り方
もしも、すっぱい素敵なりんごを手に入れたなら、ぜひタルト・タタンを焼いていただきたいと思います。
はじめてお作りになられる方には、以下の要領で、生地は焼く当日ではなく前の日までに用意していただこうと思います。なぜかというと、単純に、そのほうが目が回らず楽だからです。
もちろん、こういった作業に慣れておいでの方なんかは、そのまま生地作りから焼き上がりまで走り抜けていただいてかまわないかと思います。
それでははじめます。
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材料 (20〜22cm型でタルト・タタンを作る場合)
・薄力粉 110g
・バター(無塩) 100g *冷蔵庫から出したて
・たまご 1個
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1. 大きめのボウルに、薄力粉を入れます。(相当古くダマだらけでない限りはふるっておかなくても大丈夫です。)
バターを計量ついでに、なるべく細かく切り刻んでボウルに入れます。切り方が小さければ小さいほどあとで得をします。
夏場にお作りになられる際は、溶けやすいので刻んだあと、小さな皿にでも入れていちど冷やしておくとよいでしょう。
2. 卵を割り入れます。
3.手をボウルのなかに突っ込む前に、食品ラップを大きく切ってテーブルの上に用意して置きます。
4. いよいよ手を入れて混ぜます。面倒な方はスケーパーをお使いいただくとよりスムーズです(私はこの家にはおいていないので古風に素手で行っています)
目標としては おもいきりこねこねはせずにバターをなるべく細かな粒にして薄力粉や卵と混ぜることです。ただ、通常のタルト生地と違いそこまで神経質になる必要はないです。
5.このようにまとまめられるくらいになったら、先程敷きましたラップの上に置きます。
(慣れれば1分程度で形になります。)
手を洗って、しっかり包んだあと冷蔵庫に入れて少なくとも30分程度はねかせます。
作った生地の包みを広げなおし、その上にラップをもう一枚置きます。
麺棒を使ってのばします。
このときのポイント:
①通常のタルト生地よりすこし薄めにされるとよいかと思います。私は3mmくらいで作っています。厚みがあると焼き上がりの形がぼこぼこになりやすく、フォークで指したときにハネて飛んでいってしまうことがあるのが大嫌いなので。
②タルトを焼く型より多少小さく仕上がると思いますがそれで大丈夫です。これにより、完成品を切り分けた際にりんごの重さで自然と後部の重心が安定し、皿に載せた際にでる不時着した飛行機の雰囲気が減ります。
これらは美的感覚の問題なので、もちろん、タルト生地が好きでしっかり味わいたいという方は、18cm型で作っていただき、隅々までこの生地をお敷きください。
ここまで済みましたら、冷蔵庫(2日以上開けてお使いになる場合は冷凍庫)で保存してください。
直接タルト生地から焼き上げまで一気にお作りになられる方は、生地を丸めて寝かすことろまで先にやっておいてから、りんごの作業に取り掛かると効率が良いかとおもいます。
(この記事は次回のレシピ”タルト・タタン”に続いています。)
今回出てきた道具:
スケーパー (スクレーパー、カード、ドレッジなどともよばれています)
とにかく便利です。この安いので十分です。
高いもの、あるいは金属のもの(用途が異なります)を買う必要はありません。
麺棒をお持ちでない方は、わざわざお買い求めいただかなくともワインの瓶などで工夫して頂いて結構です。結構高いので。