Restaurent "La galinette"
バレンタインデーなので少しはそれらしい趣向のある記事で行きましょう!
美食レストラン、というカテゴリにあるレストランです。ここのウリは、シェフが畑で自分で作った野菜、特に毎日売るぶんだけ収穫した野菜を使って料理しているということ。
このレストランだけのために南仏まで来る…という日本からの観光客の方、きっといないか限りなくゼロに少ないでしょう。でも、ここはそれをするだけの価値があるし、実際店内は外国からわざわざ来ている方々でいっぱいでした。
なぜそう言い切れるかというと、ここ、市内中心地よりハズレ、近隣の店はうら寂しいケバブ屋や潰れてるのか開いてるのかわからない薬局くらいしかない、まったく人気のない通りにあるからです。
そう、高級地区やインテリアの良さでなあなあにしてね……なとこが一切ない、真っ向勝負のレストランです。その上、気取ったところがなく、お客さんも家族連れだったり一人で来てたりとカジュアルなところがよいです。
価格帯は申し分なく、パリのそこそこのとこで前菜+メイン+デザートの3品式コースを行くのと同じ価格で6皿来ます。
(前菜+野菜料理+魚+肉+チーズ+デザート)
もりもりと盛られた、ジャガイモならジャガイモ、ハムならハム、肉なら肉、と最初から最後まで大量に同じものを食べなくてはならないよくあるヨーロッパのテーブルではなく、これもちょっと食べたいあれもちょっと食べたい、を叶えるある意味日本式の構成です。とくに肉のあと、チーズもデザートもあるのがいいですね。
お皿も白から色を経て白に戻るファンタジックな注意深さです。
野菜料理
sashimi avec miso au yuzu この辺完全に日本料理への関心が見受けられます。
(フランスのゆずはこの地方で生産されています)
魚
この魚料理は素晴らしかったです。パリで魚料理を頼むと、味がないかバターを使いすぎているかの2択でしたが、これは魚がフレッシュなのを活かしてむちっとしたおいしさがしっかりあるし、なにより上にのっているウイキョウのラビオリがあの薬臭いキツイ香りではなくて、まるでザーサイのような中毒性のあるものに変化していて驚きました。
肉
なんでもない皿に見えてすごく手がこんでいます、このとろとろに焼かれたさつまいもがすごく美味しい!
鳥の肉は、ホロホロ鳥です。
チーズ
チーズ、気持ちがデザートにいくように作られててうれしいです。
たまにチーズの皿がやたら手が込みすぎてて食事が終わるのか続くのかわからないときがありますが、これはすっきりしてていいです!お皿もかわいい。